しあわせの黒い犬

 黒くて大きな犬が眠っている。終末の兆しを感じると目を覚まして吠えるから、いつも柔らかくて上等な毛布をかけてやるのですと先生は微笑んだ。世界の終わりに気づかないくらい、いい夢を見ていられるように。