シサイの告解

 文字通り、私は血の海から生じた。継ぎ接ぎだらけ、溶接と縫製。生きた死体の集合体、それが自分の正体だ。

 こんな醜悪なモノを生み出そうとした人物の思惑など知る由もない。親と言うべき人物は早々に行方をくらませてしまったから。

 身を寄せた先は、形なきものを信奉する教会だった。私という人格を形作る土台はほとんど、その生活の中で形成されたと言ってもいいだろう。困窮する他者へ手を伸べる。愛他精神を忘れず、常に謙虚で。弱きもの、いたいけなものを守ること。そういった生き方が他人の尊敬を集め、素晴らしい行いだと記憶した。

 

 そうだ、だからいつだって他者の善意に触れる時、私は奇跡を感じている。

 なぜなら、善行を成す術はわかれど、それをしようとする気持ちがわからない。

 けれど、ああ。どうか誤解したまま私に救われていてください。

 運命に弄ばれ、清らかな子羊のまま。安らかに、眠るように死ねばいい。