暇を持て余した子供の遊び

1.

「ハイブリットおままごとー!」

「これは、おままごとと障害物競争を融合した画期的なお遊びである!」

「よーし、じゃあまず配役を決めなきゃね。わたし、お母さんがいいー! デセオさんは?」

「じゃあ吾輩は野良猫!」

「名前はタマちゃんです」

「野良に名前とかないと思っちゃったが、よい。許そう! ではコースを発表する。お互いに掴んだ枕をぶつけあいながら、ダイニングテーブルによじ登った後、三つの椅子全てに飛び移りながらまた元の場所へ戻る。いいか?」

「うん! おままごと要素がみじんも残ってないのがいいよね」

「ふはは、そうであろう、そうであろう! さあ、カガミが帰ってくる前にさっさとスタートだ」

 

2.

「いや、やらせねえよ!? そんな家ン中がしっちゃかめっちゃかになりそうなの許さねえからね! どうせ後で掃除すんの俺なんだから!」

「あ、おかえり、カガミ」

「もう帰ってきたか、こういう時だけ早いんだなオマエ。しかして運命は変えられぬ。アカリ、スタートだッ! 吾輩の華麗なジャンプを見るがいいー!」

「うわああ、やめてー! せめて机の上のお醤油とかどけてからにしてー!」

 

 どったんばったん。楽しいのは当事者だけ、後に残るは嵐が通った惨状と、頭を抱える保護者の絶望。

 余談ですが、お醤油は見事にひっくり返りました。