盤上原稿 / 覚書

  • 主な舞台は『箱庭の領地』と呼ばれる小さな内地。領主の館を中心にして正方形の形に境界が引かれている。主な施設は図書館、教会、丘の上に立つ灯台。広さは、大人の足であれば半日で一周できてしまうほど狭い。四方を有力領主の治める領地に囲まれており(東は『花弁の領地』、西は『蒸気の領地』、南は『楽園の領地』、北は『永遠の領地』)絶えず侵攻の対象となっているが、領地を防衛する駒の働きにより未だかつて陥落した事がない。四領主はこぞって箱庭を自らの領地にしたがっている。この地を除いて、自らの支配下にない土地はもはや存在しないからである。
  • 駒は人の手によって作られ、領主の所有する領地を守るために存在している。
  • 各駒の主な仕事は領主の命令に従って、領地を侵そうとする外敵を撃退すること。
  • 別の領地に属する同じ駒を呼び分ける時は、領地名を頭につけて識別する。(例:箱庭の衛士)
  • それぞれの領地において原則駒は一つずつ。
  • 駒毎に序列が存在している。勇士>策士>騎士>銃士>弁士>衛士
  • 勇士:序列一。領主の意を汲んで実際に駒達を纏め上げる右腕。実質的な現場の最高責任者でもある。侵略者撃退において目覚ましい成果を挙げるなど、名実ともに序列一位として比類なき力を持っている。滅多に前線へ出る事はないが、逆に言えば勇士が戦場へ発つ場面は最終局面。その領地はもう後がないという証拠でもあり、けして負けられないその窮地を救ってこその勇士でもある。
  • 策士:序列二。作戦立案、情報管理、事務処理を一手に担う何でも屋。騎士が実働部隊の責任者なら、策士はデスクワーク全般に関する責任者である。前線へ立つ事は、まずない。
  • 騎士:序列三。勇士の指示を纏めた策士と検討した作戦を実際に実行する、実働部隊の責任者。銃士と衛士の直属上官。策士が忙殺されている時は代理で策士の仕事を行う事もある。馬を駆り領地を巡る、機動力は随一。
  • 銃士:序列四。銃の扱いに長けた兵士。小銃をもって白兵戦を行う事もあれば、狙撃銃をもって奇襲を仕掛け、或いは大型の砲台を駆使し侵略者の一群を叩くたった一人の軍隊でもある。戦いに関してシビアな考えを持つ者が多い。
  • 弁士:序列五。武力衝突を避けたい場合において、侵略者との交渉の場に立つネゴシエーター。或いは戦いを煽動するアジテーター。大抵は戦闘能力を持たない者が多いが、稀に「なぜお前が弁士なんだ」と言われるほどの狂戦士ぶりを発揮する個体も存在する。
  • 衛士:序列六。領主の館を警護するのが主な仕事。有事の際は、拠点維持の要。防衛戦のスペシャリスト。
  • 花弁の領地:東の支配者。日本イメージ。武士とかいっぱいいる。箱庭の勇士と縁が深い。
  • 花弁の領主:おかっぱ幼女。頼り甲斐のある、童女の姿をした老女。軽く千年以上は生きていそう。酸いも甘いも噛み分けた。よからぬ事を考えたりする際、時々にゅっと猫耳と二又の尾が出てくる。ほっほ、妾と遊びたいのかえ。ほんならお前が玩具じゃな、異論は聞かぬ。
  • 蒸気の領地:西の支配者。ヨーロッパイメージ。スチームパンクっぽい。妖精とか悪魔とか居そう。箱庭の銃士と縁が深い。
  • 領主:老獪にして気品あふれるお茶目なオールドミス。悪人ではないが、けして善人ではない。若い時は結構ブイブイ言わせてた。今も言わせてる節がある。あらあら嫌だわ、お茶の時間に訪ねてくるなんて無粋な方ねえ。ケーキは切らしてしまったから、ビスケットでも宜しいかしら?
  • 楽園の領地:南の支配者。常夏のバカンス地イメージ。青い海に白い砂浜。箱庭の弁士と縁が深い。
  • 領主:豪放磊落な色黒の青年。細かいことは気にしない。気前はいいが打算的、ちゃんと計算してる。商売上手。でもたまーに情に流されたりする。なんだかんだ憎めない。人助けもするよ、見返りが望めればね!ボランティアはしないよ!こちとらお商売だものな!
  • 永遠の領地:北の支配者。永久凍土の閉鎖的な土地。箱庭の策士と縁が深い。
  • 領主:無口で気弱な少年。死体愛好家。人形も好き。生きている人間はちょっと苦手だ。目の下に隈。不眠症。金髪碧眼の美少年。意外と力が強い。側近にいいように使われている。箱庭の領主がずっと眠り続けていると聞いて興味津々。好きな御伽噺は白雪姫と眠り姫。えーっと…きみ、とってもすてきだね。殺して剥製にさせてくれる…?