更新記録 · 2019/07/12
■群青劇更新 執事の独唱:「街は幾度も夕方を繰り返す。陽が沈むと間も無く地平線の低い場所に太陽が戻り、また沈む。」
四行小説/群青劇 · 2019/07/12
荘厳に  血のような夕暮れだ、と執事は思った。雑居ビルの屋上に柵は無い。コンクリートの縁に腰かけて子供のように足をぶらつかせている。陽に透かした自分の掌も同じ色に浸った。少女にも似た無邪気さで唇へ弧を浮かべながら、切望の表情は破滅的な願望に取りつかれた悲劇の男にも似ている。だが執事はそのどちらでもなかった。...
更新記録 · 2019/07/10
■新作四行小説の短編連作群青劇公開 人の見る夢で都市は眠る。 ■ヒトコト頂いております 9日の17:37に『作品を読んだよ』の一言を頂いております。メッセージを送ってくださった方、どうも有難うございます(*´ω`)...
四行小説/群青劇 · 2019/07/10
橋の上  街々も眠る。その証拠に、眠らぬ都市という言葉がある。ならば眠る都市もあろうし、眠れば夢も見よう。星の輝きと競うように明かりの絶えぬ市街は夜を追い出して、一晩中騒いでいる。そこへ住んでいる者が街の眠りを左右するのだ。誰もが寝静まれば、その土地も暗闇の布団へもぐりこむ。  数多の空想を材料に建設された都市は生きている。...
 観光地として栄える空想都市、その大通りは両脇に様々な店舗が軒を連ねた商店街になっている。鋏屋の店から、黒揃えのスーツを着た山高帽の男が出てきた。爛々と上機嫌に黄金の瞳を輝かせて人混みに紛れて行く。...
眠り姫  天蓋からさがる布が安寧を守る広々とした寝台に、護衛屋の少女が横たわっている。穏やかな寝息、安らかな顔。傍へ歩み寄った案内屋はその静寂を尊ぶように眺めている。硝子の棺に収まった白雪姫を見守るように。...
更新記録 · 2019/07/09
■不始末記完結 では、今日も不始末を片付けようか。 不始末記、ひとまずこれにて完結です。当初は鋏屋がひとつひとつの不始末を解決するだけのお話で始まったのですが、あれよあれよと鋏屋が記憶喪失になったり、魔女の陰謀が語られたりと、思いつきで続けて気づけば5万字近く…。...
更新記録 · 2019/07/05
■不始末記更新 案内屋の青い目が、嫌いだった。
赤い安堵  案内屋の目が嫌いだった。あの青い目が。沖合の海をそのまま掬い取って、流し込んだような深い青色が。...

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