ブログカテゴリ:devilangel



2018/12/08
 大通りの両側には背の高い銀杏が並木となって続いていた。鮮やかな山吹の葉がはらはら舞い落ちて、コンクリート一面を黄金に染めている。  ノワールにとって景色とは悠長に楽しむものではなく、自分を苛む同族が潜んでいないかどうか怯えながら探るものだった。...
2018/12/08
 同じポットから同じ紅茶を分け合い、同じ席でひと時を共にする。さして可笑しな点など無いはずのこの状況に対しブランシュは何度、何故と自問した事だろう。対面に座すセラフは目を細めて穏やかな午後を吟味していた。...
 どうして夕暮れは、誰も彼もをこんなに心細くさせるのだろう。ノワールは幾度目かもわからないしゃくりをあげながら、物陰を伝うようにして歩いた。ブランシュが、いない。 「ブランシュ……そこ……?」...