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四行小説更新

■四行小説更新

欲望の行き着く先

 

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17日に暁茜さんより、返信不要で1通頂戴しています。有難うございます!こちらの勝手なお願いでしたが、リンクの変更もしてくださって感謝です…っ。宜しければ今後ともぜひお付き合いくださいませ。嬉しいお言葉もたくさん有難うございます、励みになります…!(*'▽')<手拭い企画、心から楽しみにしております…!

 

■余談

デセオのあれこれ。大変長いです。

 

カガミ達の住むアパート101号室組と括られている時のデセオはそれなりに無害ですが、それ以外では割と不穏な事ばかりをしています。

基本的に『人間の欲望を肯定する』存在なので、できるならもう、無限に欲望を抱き続ける人間をみつけたい。その尽きない欲望を叶え続けて、人間の最果てを見てみたい。

だって願いを肯定し、叶えてあげるのは良い事でしょう?

けれどもデセオ自身が出会ってきた人間の大半は、ある一定のラインを越えると『全てを終わらせたくなる(=こんな風になる前の自分に戻りたい)』だったらしい。

我に返る瞬間というか。どれだけ美味しいお酒でも、酔いから醒めると途端に現実へ立ち返ってしまうというか。

次から次へと人間《オモチャ》を乗り換えて、いつか出会える無尽蔵な欲望の持ち主を探しているだなんて、意外とメルヘンな考えを持っている邪神です。

 

デセオとの正しい付き合い方があるとするなら、願望や欲望を一定のラインまでと厳格に定めるとかしかないのかなとか。

勉強を手伝って、一緒に遊んで、朝ごはんとお昼ごはんは作るから、晩ごはんを作って。

願いがエスカレートするから、ハイリスクハイリターンに走って、リスクを負うため支払った代償を取り戻すべく破綻してしまう訳です。

ならボーダーラインを決めて、その範囲で暮らしていけばいい。

乞われる願いが毎日決まったルーティンばかりになると、デセオは口ではぶちぶち言いそうですけれども(「なにィ!? 今日も食事当番なのかッ。キサマ、吾輩はもっとすごい事ができるんだぞう! フォアグラとかキャビアとか、そういうなんか凄いディナーが食いたいと申してみよ! ……またオムライスでいいの? マジでか」みたいな)それはそれで付き合ってくれそうです。人間の欲望が行き着く果ての、そのケースのひとつとして受け止めそう。

 

そういった意味で、欲望の上限が大人よりも低く、まだまだ知らない事がいっぱいある子供との相性がいいのかなあ。大人にとってのご馳走と、子供にとってのご馳走が違うみたいに。知らずボーダーラインが大人と比べて下がるから、身を持ち崩す事がなさそう。

物語上、目立った子供はアカリ以外に出てきませんが、デセオは子供はみんな好きです。愛い奴、愛い奴と構い倒したくなる感じ。

あわよくば、際限ない欲望の持ち主に育てあげてやろうかっていう、邪神流の英才教育を施したい邪まもあるかもしれない。悪神だもの。悪神の光源氏計画。

 

閑話休題。

例えば子供(アカリ)に、悪い事をやめてよって言われたら止めるかどうか。

やめないだろうなあ…悪事を働くのは、自分が邪神として存在するためのお約束というか、存在の基盤と言うか。チョコチップクッキーからチョコチップ抜いたらチョコチップクッキーではいられなくなる感じです。

恐らくアカリは本能的に、他人の根幹を否定するような子供ではないので食い下がらないだろうけども、もし何かの意固地スイッチが入って「ぜったい、ぜったい悪いことやめて!」って駄々をこね始めたら、デセオは静かに怒って本気で抵抗すると思う。

子供が好きだからといって、全てにおいてイエスマンになる訳じゃない。愛してはいるけど、行動や意思を支配されたくはない。

「……じゃあもう、アカリ、デセオさんとは遊ばないもん……! お隣のヒカリちゃんも、お向かいのデンキくんにもデセオさんとは遊ばないでって言っちゃうんだから……!」

「ああッ!? アカリ、アカリ、後生だからそれだけはやめんか……! 吾輩のッ、癒しがッ!」

…意外と簡単に…邪神を辞めさせられるかもしれない…。